学校で習わなかった性の情報を調べる時、気をつけるべきことは？ サッコ先生こと、産婦人科医の高橋幸子先生に聞きました。 サッコ先生：そもそもアダルトビデオというのは、主に男性の「こうだったらいいな」という妄想によって作られた「ツクリモノ」だという大前提をおさえてください。 現実のセックスとはかけ離れた内容のものが多くあります。 AVをセックスの「教科書」にはしないでください。 アダルトビデオは、どこまでが本当で、どこからが妄想かわからない状態で、みんなが目にしてしまう環境になっています。 もし見る時には、そういう自覚を持って「これは本当なのかな」と思いながら見てください。 AVを見て、「こういう風にふるまうべきなのかな」「こうすると相手が喜ぶのかな」と間違って受け止めてしまうこともあります。 そうではなくて、「自分らしく」でいいんだよ、と伝えたいです。 🐼：なるほど……そうですよね！鵜呑みにしない。そして、自分らしく。大切です。 サッコ先生：相手に、こういうことをやりたいと言われても、嫌な時はNOと言っていいんです。 性的な行為は、両方の同意が必要です。 どちらか片方だけがやりたくて、そこに同意がなかったら、それは性暴力です。 AVでは、最初は嫌がってたけど、最終的に良くなってハッピーエンド……というようなシナリオがよくありますが、あれは嘘です。 最初に嫌がっていたけど、それでも性行為が続いているとしたら、それ自体が間違いです。 サッコ先生：ネットで性に関することを調べる時は、誰が作ったサイトか、などそのサイトが信頼できるものなのかにも注目して、いくつかの情報を比較してくださいね。 本当かな？と思う情報は、鵜呑みにせず、友達など周りの人に聞いてみましょう。 一人で悩んでるよりは、「これってほんとかな？と思っている」と共有できるといいですね。 性について話せる、信頼できる大人を見つけて、その人に相談するのもいいですね。 顔見知りだと相談しづらい時には、専門家に相談することもできます。 思春期の性の専門家が、LINEでの相談も受け付けていますよ！ サイトなどを見ている時に、広告で入ってくる、包茎や脱毛、やせる、背が伸びるなどの情報は、その人のコンプレックスにつけこんだ商売目的のものが少なくないので、飛び付かないでくださいね。 大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。初めての出来事にびっくりしたり、不安を感じたりしたときは、探検隊の仲間と一緒にこたえを探しに行こう！ 「生理ってなに？」「ナプキンってどう使えばいいの？」など、“はじめの一歩“を助ける様々な情報をまとめました。 企画協力：江連千佳、服部翼